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  • 2019/01/08 (火)
  •  一時は初の無投票もささやかれた人吉市長選。松岡市長の年末の出馬表明に続き田中前市長がきょう名乗りを上げ、同選史上8度目の一騎打ちの公算濃厚に。前回の「チェンジ人吉」から、今回は「チーム人吉」対「オール人吉」の戦い▼ことしは外れたようだが、「人吉市の選挙はお盆と正月休みに動く」との通説がある。30年以上も前なのに鮮烈な記憶は、永田正義氏の6選がかかった昭和62年の第11回市長選▼正月3日に友人が、若手経営者グループによる福永浩介氏擁立の動きを耳打ちしてくれた。前年ともに衆院選を戦った井上龍生氏のくら替え出馬濃厚から一転、「国政は井上、市政は福永」のすみ分けをにわかには信じられなかった▼生々しい裏話はさておき、その動きは実現し、熾烈な選挙戦の末に福永氏が初当選。「ハプニングの擁立で始まり、ハプニングの勝利」ともいわれたものだ▼平成最後の第19回人吉市長選は、現職と前職による立場を入れ替えての再戦となりそう。農協軍団や建設業者のローラー作戦などが姿を消し、若者の前線進出、ネット活用など変容した中での選挙戦は返り討ちか雪辱か。この4年間の市政に対する市民の判断に注目。

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