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  • 2018/12/13 (木)
  •  本紙でも門松製作の報が続く。そこにあるだけで身の引き締まる伝統の作。まさに年末年始は目前の感あり▼公務員の賞与支給を境に、郡市の飲食店では早めの忘年会が続く。仕事も多忙、気忙しくなれば体調管理に不安が募る。そんな中、分散型の連休が定着したとはいえ、恒例の“日本民族大移動”が半月後にはスタートする▼先日、大手旅行社が発表した昨年末から今年始にかけての1泊以上の旅行者数は3062万8000人で過去最高とか。観光に光明を見いだそうとする郡市関係者には、1人あたりの平均費用が3万3000円と聞けば、さらにうれしいネタとなろう▼旅行のキーワード「安・近・短」は相変わらずというが、混雑とかなりの出費は免れまい。上げ膳据え膳が面倒ならば“おせち”や鉢盛り、または外食に代替し、自宅で静かに新年を迎えるのもよい▼飾り料理を添え屠蘇を頂き、年始の抱負を経てお年玉。皆で雑煮とおせちを頂く三が日がわが家の恒例だ。伝統を継ぐ価値の大きさは両親に教わった。継げる喜びを、またことしも▼鬼に笑われてもよい。新時代を語れる忘年会で結構ではないか。師走は、夢と希望を抱く新年への助走期である。

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