HOME>>瀬音

  • 2018/12/03 (月)
  •  管理する人がおらず荒れ果てた無縁墓が全国的に増加し、社会問題化しており、中には「墓じまい」をする人も。郡市でも核家族化や人口減少、高齢化の進展に伴い無縁墓が加速することが予想される▼人吉市の調査では、無縁墓は市有墓地が2786基のうち1913基で68.7%、民有墓地は1万2342基のうち4561基で58.6%と高い数値を示す。今後、無縁墓社会の到来は避けて通れない問題になるだろう▼先の同市町内会長嘱託員連合会の西校区市政懇談会の中でもこの問題が取り上げられた。町内会長から「合祀(合葬)墓の事業を行政で行っては。墓じまいで躊躇している子孫の人も公営の合祀(合葬)墓地があれば、無縁墓地とその予備軍の解消に役立つ」と提案した▼公営の合祀(合葬)墓地経営には、寺との関わりや法的、宗教的、環境的課題などクリアしなければならない難しい事案があるという。しかし、無縁墓問題の解消は避けては通れない重要な課題▼郡市各市町村とも今後、深刻化することが予想される無縁墓対策を重要と捉え、社会情勢や住民ニーズを的確に把握しながら調査研究、検討を進めておくべきだろう。

トップへもどる