HOME>>瀬音

  • 2018/11/13 (火)
  •  代議士を11期務めた園田博之さん(76)の11日死去を知って、「次期衆院選の天草票への影響」に頭を巡らせた郡市民は少なくないだろう。郡市出身の金子恭之代議士が秘書を務めたいわば師匠。昨年の、熊本4区として初の選挙地盤になった天草での選挙戦で大きな力だったことは違いあるまい▼園田さんの衆院選熊本2区への初出馬は昭和61年。元外相の父直さんの死去に伴う後継としてで、継母の天光光さんも立候補したため“骨肉の争い”“天草の母子戦争”と称された。そして見事、トップ当選した▼初めて会ったのは、選挙戦に備えてあいさつ回りに郡市入りした際。案内した当時の若手市議の連絡を受けて日曜日の喫茶店だったが、温厚、真面目な人柄が見てとれた▼初陣は、父からの後援会である晃山会を二分した激戦。一方では郡市勢の、挑戦4回目の福永浩介さんと、井上龍生さんがせめぎ合う注目の選挙でもあったから思い出深い。結果は“共倒れ”だったが、2人の合計得票は園田さんに次ぎ2位。次回の「井上国政、福永市政」へとつながった▼比例に転じていたとはいえ、園田さん亡きあとの“天草票”と他郡市への影響がやっぱり気になる。

トップへもどる