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  • 2018/10/20 (土)
  •  庭先の彼岸花が散って秋も深まる。毎年決まって芽を出し、赤や黄色の花をつけ楽しませてくれる有り難い花。「秋の七草に入っていてよさそうなのに」と知人は言うが、訳は知らない▼9月の本欄でその秋の七草の名前を覚えきれないと書いたら、すぐに「語呂合わせによる覚え方」をはがきで送ってもらった。周囲にも「春は知っているが…」が案外多いため、少し遅くなったが、お礼かたがた紹介させていただく▼「朝顔は桔梗」を前提に「おすき(好き)なふく(服)は」。つまり「おみなえし(女郎花)、すすき(尾花)、ききょう(桔梗)、なでしこ(撫子)、ふじばかま(藤袴)、くず(葛)、はぎ(萩)」。おかげさんで「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」の春と、七草がやっとそろった▼昨年だったか、ある政治家が首相に「あいうえお」でもの申したことを覚えている。「あせらず、いばらず、うかれず、えこひいきせず、おごらず」。少しは効き目があっただろうか▼児童を不審者から守るための「いかのおすし」もある。「知らない人にはついて“いか”ない」などで後段は略すが、語呂合わせなら確かに覚えやすい。

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