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  • 2018/09/22 (土)
  •  一般質問では通常、議員が執行部を追求するのだが、9月定例人吉市議会では「議員対議員」も見て取れた。今期最多の14人登壇といい、来春改選の足音の近づきを感じる▼先日、全国の市町村議会の議員定数削減に歯止めがかからないと報じられた。ひところ郡市の議会でも相次いだ。人口減少や財政難が背景とされ、一方では議員のなり手不足も顕著。行政の監視など議会本来の機能の低下が心配されている▼定数削減によって、町村議会の定数は昨年7月現在で全国平均12.1人と、10年前から2人の減。定数が10人以下も343町村あり、3年前より27町村の増という▼現在の郡市の定数は、人吉市の18を最多として、あさぎり町が16、錦町と多良木町が12、湯前、水上、相良、山江、球磨の5町村が10。10人未満は五木村の8だけだ▼定数削減や議員のなり手不足対策には、議員志願者が増えるような魅力ある議会実現への努力も必要。それには現役の率先垂範が欠かせない▼人吉市内の知人は、市議選の居住人口に応じた校区代表制を強く提案。新人と古参議員の報酬に格差をとも主張する。そんな大胆な改革案が過去に論じられたことは聞かない。

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