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2018/08/10
(金)
- ８月１１日は「山の日」。親しむために山へ出掛けたいと思うも日中の暑さにめげてしまう▼ならば涼しくなった夏の夜はいかがだろう。五木村ではあす夜、旧暦に行う七夕の風習にちなんだ「天の川」を光る石を使って役場前駐車場に再現する。地元住民の夏祭りもあり、夜の山村を楽しんでみては▼さらに翌１２日夜には、人吉市九日町で「なつゑびす」「球磨焼酎￥１００フェス」と続く。昨年から始まった同フェスでは、新たに各蔵元のリキュール酒が提供される。辛党だけでなく女性にも裾野を広げたい考え▼主催する球磨焼酎酒造組合がＰＲに力を入れる背景には酒類をめぐる厳しい状況がある。人口減少に若者のアルコール離れなどで消費は減少傾向。球磨焼酎の出荷量は平成１５年度（酒造年度）の２万５７００㌔㍑から同２８年度は１万３３００㌔㍑と半減▼蔵元も国内から海外市場へ目を向け、食中酒として輸出に力を入れ始めているが知名度はまだまだ。その前に国内で芋焼酎に続いて人気に火が付かないものか。うまいだけに歯がゆい▼お盆には祖先が芳醇な香りに誘われて迷わずに帰ってくるよう、仏壇に球磨焼酎を供えて出迎えたい。
