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  • 2018/07/26 (木)
  •  郡市のあちこちでサルスベリの花が咲いている。市道青井相良線(ゆめマート前通り)の相良町交差点から温泉町まで両側に300本以上のピンクや白色が目を引く▼樹皮が滑らかでサルもすべって登れないから「猿滑」、群がる小花の咲く期間が7月から9月ごろまでと長いことから「百日紅」とも書くと辞書に。小さいころ、小学校の校庭の隅にあり、幹をくすぐれば枝先が笑って揺れると先輩に教えられたのもこれ▼同市道の街路樹はもともとナンキンハゼ。6月ごろから黄色い小花が咲き、秋には紅葉して美しかったのだが、根の張り過ぎ、種子が遠方まで飛散などの苦情も出て、平成26年から4年をかけて植え替えられた▼モモやサクラのように鮮やかな色ではなくても、猛暑下に一服の清涼剤となって車を運転する人の疲労解消、一帯の美化にも一役買う。街路樹不要論を耳にしたこともあるが、事によりけりだろう▼花が嫌いな人はあまり聞かない。市内の季節ごとの花の名所は、市民を楽しませてくれている。余談だが、6月の市役所のひらめき箱に「ことしは村山公園のツツジの花がなく、さびしかった。せん定時期を上手にして」との要望があっていた。

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