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  • 2018/07/09 (月)
  •  乗船客の減少で厳しい経営を強いられているくま川下り(株)。市民から「最近下る舟の数が少ないのでは」と心配の声も。天気に左右されることは重々承知しているが、台風や梅雨による雨続きでは仕方がないことだろう▼同社は現在、経営健全化に向けて事業再生の真っただ中。コンサルタント会社とともに今後5年間の改善策をまとめた「事業再生計画」では、船頭の確保と雇用形態改革、急流下りの復活、トップセールスやSNSを活用した情報発信、再生支援チームとの連携を掲げているが、目に見えないという指摘も▼本当に球磨川下りを「後世に残したい」と思っているのであれば、できることから次々と手を打つことが大切。それを市民も切に望んでいる。乗船客獲得のためには、待ちの姿勢ではなく攻めることが大事だ▼市民らと話をすると、七地町の花立から人吉発船場までの上流コースや昔のように市内の旅館・ホテルから乗船する案、県際市町村と連携した誘致などのアイデアを持つ人が多い▼身近な市民のアイデアを活用することも球磨川下り再生の一助になろう。手をこまねいているとは言わないが、市民との対話を深める機会をつくっては。

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