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2018/05/25
(金)
- 昭和の時代に輝いていた歌手や俳優(女優)の訃報が相次ぐ。個人的にも親族や世話になった人の葬儀が増え、見送る機会が増えてきた▼平成になって30年も経つと世代交代が進み“隣は何をする人ぞ”は都会だけの話ではなく、郡市でも近隣関係が希薄化。さらに親族間も疎遠となり、葬儀の席が互いの近況報告の場に。故人の思い出も重なってより寂しさを覚える▼特に身につまされるのは、働き盛りの青壮年の早すぎる死。大黒柱を失った遺族はどうなるのか。悲しんでばかりもおられず財産相続、遺品整理など現実的な問題が出てくる。他人ながらつい案じてしまう▼もし、わが身に何かあったらと生前から真剣に考えているのは、資産家以外では収集家かもしれない。お宝鑑定のテレビ番組で他人から見ればガラクタのような品が高額評価されて驚かされる。ただ、家族には家の場所を取ると邪魔者扱い。あの世に持っていけないからこそ心配が尽きないようだ▼老後もさることながらいつ終わるとも分からない人生。残された者が困らないよう遺言や終活を若いうちから考えておく必要がある。死後、収集品が粗大ごみ扱いされては成仏もできない。