HOME>>瀬音

  • 2018/05/24 (木)
  •  疑念と怒りの湧き上がる会見は、日常的な“政治もの”を除いては久々。今や事件となった日本大学アメフト部の悪質タックル問題▼前日の加害学生があれほど真摯に、素直に語った姿との落差が大きすぎる。経験豊富で生徒を教育、指導すべき大人が、20歳の子どもに劣る様子は滑稽で情けない。学生と指導者のいずれかが虚言を吐いているのは確か▼森友学園問題の渦中の人、籠池前理事長の保釈には検察が準抗告へ。隠し玉を持つと噂される彼にこそ、話をさせていいではないか。加計学園問題でも、官邸もしくは愛媛県のいずれかが嘘をついている。真実はどこなのか▼人は道を誤る生き物だ。過ちを認められる謙虚な人のみ“表裏”を知り正道を歩む。しかし現実はどうか。子どもたちは常に大人の言動、社会を見る。この“欺瞞”のまん延した社会感、空気感の中、成長する子らの未来が心配▼来春の人吉市長選に向け、“前”“現”以外の候補者擁立の噂話を聞かされて辟易。有権者の愚弄にも程がある。何とも後味が悪い▼何ごとも真実は一つだが、関係者の都合でそれが“二”や“三”となる現象。「恒常的不感症社会」こそ最も恐れるべき状況だ。

トップへもどる