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  • 2018/05/18 (金)
  •  新潟県で起きた女子児童殺害事件は、発生から1週間後に容疑者が逮捕。安堵の一方、なぜ凶行に及んだのか全容解明が注目される▼一方で心配なのが、同じ県内の五頭連峰で遭難した親子2人の安否。連休の5日に登山後、行方が分からなくなり2週間。懸命の捜索が続くが発見されず、ただ無事を祈るしかない▼登山は、年齢を問わず誰でも楽しめる反面、危険性が潜んでいることを忘れてはならない。郡市でも過去に市房山や仰烏帽子山で滑落事故が起き、道に迷った登山者の捜索事例も少なくない▼以前、五木村の桝形山に登った際、下山中に登山道から外れて別の谷へ下りたことがあった。違和感を感じて立ち止まり、疲労の中、急斜面を引き返し登山道に戻ることができた。山で道に迷ったら引き返すのは鉄則。また、天候の急変など状況によっては登山を諦めて下山するなど“勇気ある撤退”の決断が求められる▼天候と同じく国際情勢も朝鮮半島や中東をめぐって刻々と変化。国内では、東日本大震災後いったん運転を停止した原発が再稼働へ動く。果たして日本が進んでいる道は正しいのか。立ち止まって考える必要があるのかもしれない。

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