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  • 2018/04/23 (月)
  •  ことし最初の球磨村議会議員選挙が終了した。今次選挙を総括すればそれぞれの“勝因”と“敗因”が出てくるのは当然だが、今回もこれまで同様に「政策論争」の影が薄かったという点では残念だ▼裏を返せば、公約に差がないという判断、さらに踏み込めば地域代表、親類、友人・知人を頼った山村ならではの選挙の特徴が見えてくる。そんな中での争いだけに選挙期間中は「敗者の1人だけにはなりたくない」と、候補者は村内を駆け巡り日増しにし烈さを増した▼執行部と共に今後4年間、村政発展の仕事を担うわけだが、ここで改めて望みたいのは「地方の時代」にふさわしい村政、政治であってほしいこと。ややもすれば市町村を国や県の下請け機関とみなす風潮が強く、それに甘んじる首長や議員も少なくない▼それは市町村の財政力不足により、国や県の支援を受けざるを得ないという実情があるからだろうが、そういった支援を少なくしていくためにも知恵を出し合った政策を作り出すことだ。それとともに市町村同士の協調も必要ではなかろうか▼個々のレベルアップが図られることによって初めて真の「地方の時代」が訪れる。己を信じて努力を。

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