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  • 2018/04/16 (月)
  •  未曽有の熊本地震から2年を迎えた。そんな中、12日には大分県中津市耶馬渓町で大規模な山崩れが発生。現在までに3人が死亡、3人が行方不明となっている、改めて自然の恐ろしさを実感した▼発生時は雨は降っておらず、地震も発生していなかったというだけに「何が原因なのか」との疑問も。専門家らによると、深い岩盤まで崩れ落ちる「深層崩壊が起きたのではないか」との見方が出ているという。一日も早い救出と原因究明が望まれる▼今回の災害を機に、昭和59年6月に発生した五木村竹ノ川での山崩れを思い起こした。当時は1時間に140㍉とドラム缶の水を一度に何本もひっくり返したような雨が降り、山崩れによって5戸が土砂で押しつぶされ、15人の尊い命を奪った▼29日未明のことで、至る所で道路が浸水する中をやっと現場に駆け付けた。4戸は跡形もなく、残り1戸も土台から壊れた目を疑うような光景に遭遇し、自然の猛威の恐怖を体験した。だからこそ、日ごろの備えの大切さを痛感▼人吉球磨地域も山々に囲まれ、いつどこで山崩れが発生してもおかしくない。地鳴りや小石の落下など日常と違った現象には注意が必要だ。

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