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2026/09/01
(火)
- きょうから9月。先日、ある図書館を久しぶりに訪ね、ふと、司書をしている友人に聞いた「読書バリアフリー」という言葉を思い出した▼「ハンチバック」で第169回芥川賞を受賞した市川沙央さん。身体障がいを持つ主人公の苦悩や葛藤を活写した彼女は、障がい者の読書を十分に想定していない出版や読書環境の遅れにも声を上げている。「当たり前」が全ての人に開かれているとは限らないことを痛感▼文章を読んで伝える音声訳ボランティアと呼ばれる人たちがいる。また、活字を点字に変換する点訳ボランティアも。学校の放送部などでは新聞記事を「です・ます」調に直し、アナウンスの練習に使うこともある。文章の長さやリズム感など、小生も音読を想定した読みやすい記事を心掛けているが、難しい▼先般、球磨村の渡阿蘇神社で朗読会が開かれた。令和2年7月豪雨から移転、再建された真新しい社殿に響く朗読と歌声。郷土出身の児童文学作家・今村葦子さんの願いだったという。和やかな朗読会の終わりにメンバーが参加者へ「頭の体操に新聞のコラム欄を音読するといい」とアドバイス。責任重大と身の引き締まる思いがした読書の秋。