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  • 2021/05/13 (木)
  •  気象庁は一昨日、九州南部が「梅雨入りしたとみられる」と発表。昨年、平年とも5月30日ごろだから19日早い。九州北部も時間の問題か▼例年、梅雨入り、梅雨明けに関する北部と南部の区分をめぐって熊本県北部は九州北部でも、県南部の人吉球磨を九州南部と捉える郡市民は少なくない。気象に関わる区分は台風や梅雨前線、低気圧など天候を大きく左右する山脈が関係。九州の場合、中央にそびえる九州山地で北部、南部に分かれている▼ともあれ、ことしはサクラやツツジなど開花が早く自然界は全体的に駆け足。昨年の7月豪雨災害から復旧・復興の道半ばにある郡市においてこれから本格化する梅雨は、教訓を生かしつつ要警戒▼特に発達した雨雲が列をなす積乱雲群によって数時間、ほぼ同じ場所を通過もしくは停滞する線状降水帯は大雨をもたらす故になおさら。気象庁は専門の大学教授らを委員に、線状降水帯の予測精度向上を目的とするワーキンググループを発足済み▼課題を踏まえ、これまで困難とされてきた事前予測が高い精度で可能になれば、早期の避難行動につながる。十分な備えと早めの対策、できることを今のうちにと改めて。

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