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2020/10/26
(月)
- 現在、蒲島郁夫県知事が住民から復旧・復興へ向けた意見や要望を聴くための意見聴取会を郡市の各市町村などで開催中。その取材を通して改めて7月豪雨災害の爪痕が大きかったことが明らかとなり、被災者のことを考えると胸が痛くなった▼治水対策として一度は中止されたが、今回の災害で再び注目を集めているのが「川辺川ダム」の建設。既に「賛成」「反対」の動きが見られる。そのためか、意見聴取会の中でも賛否の意見をはっきりと述べる人が多くなってきている▼被災者からは、生活に欠かせない被災した道路や橋梁の復旧、安心して暮らせる居住地の整備、生活困窮に対する支援、子どもたちの心のケアなど身近な問題だが早急に取り組む必要があることの切実な要望も目立つ▼球磨村神瀬地区の住民は、郵便局や集落の店が被災。高齢者がお金を下ろせず、日用品や食料品を買い求めるために近隣の芦北町や人吉市まで行かなければならず、交通手段もない。手を差し伸べるべきだろう▼球磨川だけがクローズアップされているが、支流の堆積した土砂撤去や堤防の修復などを急ぐべき。さらなる災害を引き起こしかねないと思うのだが。