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  • 2020/08/11 (火)
  •  台風5号が九州の西海上を北寄りに抜けたと思えば6号が。8月に入り4個目、気象庁の統計では平年値は5.9個だから油断大敵▼台風にはアジアの人たちの防災意識を高めることなどを目的に、14の国と地域が加盟する台風委員会によってなじみのある呼び名が付けられている。5号は韓国が提案した“ばら”を意味する「チャンミー」、6号はタイ提案の「メーカラー」で“雷の天子”▼現在、140の呼び名があり、日本が提案したものには「コイヌ」や「ヤギ」「ウサギ」など動物に関するものが多い。振り返れば、1年前の8月末、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部地方で線状降水帯が形成され、記録的な大雨となったのは記憶に新しい▼台風の影響に限らず、大気の状態が不安定になりがちな時期だけに日ごろから新聞やテレビ、ラジオ、SNS(会員制交流サイト)などで気象に関する情報収集を怠りなく。早めの行動は早期避難につながる▼1時間先まで降水や雷、竜巻に至る予測を表示する気象庁のレーダー・ナウキャストなどは便利。いつでも、どこでもスマートフォンでも簡単に確認できる文明の利器を使わない手はない。

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