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  • 2020/08/10 (月)
  •  昨日は75年目の「長崎原爆の日」。きょう8月10日は、制定から5回目となる「山の日」で、3連休。7月の4連休とともに本来なら東京五輪に沸き、盆休みで各地の観光地は家族や帰省者でにぎわっていたはず。それが新型コロナウイルスの感染拡大で台無しになるとは▼3連休初日の8日は、球磨焼酎酒造組合が制定した「球磨焼酎の日」。ことしも人吉市九日町の「なつゑびす」に合わせ「球磨焼酎¥100フェス」が検討されていたが、コロナ禍に加えて豪雨による水害で、蔵元をはじめ、会場の九日町自体が被災してしまった。復旧、復興の動きは現在進行形、長期戦が見込まれる▼きょうの本紙で紹介している、あさぎり町須恵の愛甲スミさんが75年前に天草から見た長崎原爆の様子は当時を知る上で貴重な証言。ただ、戦地や戦時を知る体験者の多くが90歳以上の高齢者。年を追うごとに数は減り、記憶の風化が進む▼55年前の昭和40年7月、郡市を襲った「7・3大水害」の体験者も高齢化しつつある。今回の「令和2年7月豪雨」は、それをも上回る歴史的な大災害。後世に伝えていく記録、教訓の一助になるよう日々の取材に当たりたい。

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