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  • 2020/07/04 (土)
  •  夜中のあの豪雨でも「まさか」という油断あり。これを打ち破ったのはきょう午前5時半のようすだったが、実際はこの比ではなかった▼これほどの悔しさは、身内の逝去や大震災以来。家族や友人、取引先の多くが浸水被害を受けている。天災は不可避だと安易に諦め、事実を受け入れられるほど余裕ある人はわずかだ。とにかく身の安全確保が最優先▼昭和40年と同57年の洪水による郡市の被害はそれぞれ死者が6人と5人、家屋損壊と流出は1281戸と96戸、床上浸水が2751戸に1347戸。濁流を眺めていた年配の知人は「ここまでの水位は未体験」と語る▼コロナ禍が収束傾向にあり、経済活動も少しずつ始動した矢先の今回の豪雨被害が無念。避難対応と同じく、復旧を見越した判断も大切だ。被災者の心情をくみ上げ、可能な範囲で精いっぱいの支援を▼過去の洪水や、広島の豪雨災害復興作業などでも水害後の苦難を知る。被災者各位、清掃や片付けの際は、けがや感染症など健康被害防止に留意してほしい。共助の優しさは皆さんのもとに必ず届く▼皆で希望を失わずに歩を進め、艱難を乗り切る覚悟を共有しよう。私たちは決して負けない!

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