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  • 2020/07/03 (金)
  •  郡市7市町村で今月19日、農業委員会の農業委員56人と農地利用最適化推進委員46人が3年間の任期満了を迎える▼農業委員の選出方法は、以前まで公職選挙法で行われ、候補者が定数を超えれば投票となり、郡市では平成27年に定数20に対し21人が立候補したあさぎり町の改選が最後となった▼現在は両委員とも推薦・公募に変わり、候補者を評価委員会などで選考後、農業委員は市町村長が議会に同意を求めて任命、農地利用最適化推進委員は農業委員会が委嘱する。7市町村では、年明けから候補者の募集を始め、3月と6月定例議会に農業委員の任命同意が上程された▼選考を経ての人事案件とあって難なく同意する市町村が多い中、山江村では候補者8人のうち2人だけが不同意となった。2人は「人格が否定された」などと各議員に公開質問状を提出したが、討論なしの無記名投票では理由も分からず納得できないだろう。近く公開される各議員の回答に注目したい▼振り返れば、3年前の改選でも相良村で候補者10人のうち3人が不同意となった。農地の保全と流動化で重要な役割を担う委員たちを、決して政争の具にしてはならない。

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