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  • 2020/07/01 (水)
  •  身の回りには日ごろ何げなく使っている便利なものが幾つか。それが人間社会の“エゴ”であれば、時を経ていつしか人や動植物の生活環境を脅かしかねない▼きょう1日からレジ袋の有料化が全国一斉に始まった。推進しようにも足並みがなかなかそろわなかった郡市の過去を振り返ると「ようやく」の胸中。プラスチックごみ(プラごみ)排出の抑制とともに地球温暖化対策の加速を願いたい▼世界を見渡せばレジ袋の有料化のみならず、美しい海に囲まれたマーシャル諸島のように製造、販売、使用等を禁止している国や地域もある▼地球温暖化による海面上昇で沈む恐れのある同諸島に暮らす住民らにとって当然のことかもしれない。プラごみは海洋生態系へも影響が大きく、そのことはストローが鼻に詰まったウミガメの痛々しい姿がインターネットを通じて拡散され人々の胸を打ったことでも明らか▼レジ袋の有料化はあくまで手法の一つに他ならず、今後、多種多様なプラスチック製品とどう向き合っていくか、ライフスタイルの変化こそ求められよう。“エコ”を意識した再生可能な資源への転換にもっと声を。安心できる住みよい未来のために。

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