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  • 2020/06/01 (月)
  •  早いものでことしも前半最後の月。新型コロナであっという間だった。その6月は、「水無月」の名に反し梅雨の大雨が最も心配▼人吉球磨を含む九州北部の平年の梅雨入りは6月5日ごろだが、手元のデータでは、昨年は昭和26年の観測開始以来最遅の26日ごろ。一昨年は5日ごろ、その前は20日ごろ、そのまた前は4日ごろと、近年は遅いと平年前後の繰り返し▼それでいくならことしは平年前後の番だが、案の定、3日ごろかとの予報。過去の本紙では、平年前後の年に大雨に伴う災害の発生や避難を多く載せている。その避難所にことしはコロナ感染対策も新たに加わり大変▼増水や濁りもない球磨川、川辺川はきょうアユ漁の解禁。手ぐすねを引いて待った郡市や県内外の太公望が、例年どおり瀬に竿を出した。漁協がこれまで放流した稚アユ約130万匹のいわば争奪戦開幕だ▼新型コロナの感染拡大防止のための“3密”も河川にはそう関係ないだろう。郡市外からの集客イベントが軒並み中止になる中で、例年以上に魚釣りや球磨川下り、ラフティング、そして山など有効に活用する手立てもある。郡市の恵まれた自然は出番を待っているだろう。

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