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  • 2020/02/21 (金)
  •  気付けば、17年の長い歴史を重ねていた先日の「ひとよし温泉春風マラソン」。途中で名称に温泉が加わったが、ことしはゴール後にその存在を体感したランナーも多かった▼当日はあいにくの雨。多くのランナーがポンチョを着用し、沿道には応援者の傘が並んだ。雨は断続的に降り続いて風も加わり、長丁場のハーフ出場者には過酷なコンディション▼それだけに完走後の温泉は、冷え切った体を温め疲れも癒やしたに違いない。何はともあれ無事に終わったが、出場者の減少に加えて運営面でも来年に向けて課題を残す大会となった▼各地で大会が予定される中、驚いたのは「東京マラソン」の一般参加中止。その数は人吉市の人口を上回る3万8000人。高額な参加費も返還されず、練習を重ねていた市民ランナーはショックだろう▼理由は新型肺炎のまん延防止だが、連日、感染者は増え続けて昨日はついに九州でも。心配していたイベントの中止や自粛が各地で出始めた。東京五輪中止のうわさも今後の状況次第では戯言と片付けられなくなる▼暖かい春を迎えても世の中が冷え込んでしまっては話にならない。一日も早い終息を切に願う。

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