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  • 2020/01/21 (火)
  •  車内のラジオから「大人、中人、小人」と流れてきた。東京の一部の銭湯では今でも、大人、子どもという呼び方ではなく使われ、小人は未就学児、中人は小学生から高校生までを指すという話の内容。そういえば、人吉の銭湯でも昔、そんな“大中小”の木札を見た覚えがある▼辞書には「大人(だいにん、たいじん)に対して小人(しょうにん、しょうじん)、子どものこと」などと。新聞か本で見たのだが、教訓として「小人は縁に気づかず、中人は縁を生かせず、大人は袖すりあう縁も縁とする」。自分はどのランクか考えるとともに、日本語の奥の深さを実感▼昨年末に人吉市のことしの成人式は18歳が対象かと問われた。一昨年、18歳以上を成人とする改正民法が146年ぶりに成立したことで混乱したようだ。施行は令和4(2022)年4月からで、それまでの成人者は20歳のまま▼内閣府の以前の調査では「20歳で成人式」を望む声が最多だった。18歳で1月実施なら大学の受験期と重なり、制服着用で振り袖や袴は?髪は?などと業界の心配もあるそうだ▼郡市ではかつて、新生活運動に伴う振り袖着用論争があったが、そのうち再燃するかも。

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