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2019/11/16
(土)
- 定例人吉市議会一般質問の市民の傍聴が少ないのは、質疑応答が淡々と進むことにもあろう。緊張感漂う“爆弾質問”には、市民の情報提供も必要だが、議員も日ごろの情報収集への努力が不可欠▼９月議会では、久しぶりにオヤッと思わせる一般質問があった。「旧西瀬小鹿目分校のプール跡でのヤマメ養殖」。通告前の議員からの聞き取りで関係者は事実を知り、ちょっと慌てたらしいから、小型でも爆弾質問の部類▼市民のよもやま話のタネにもなった。アイデアは面白いという賛同の声も。問題は、その筋から使用許可を得なかったこと。プールの水が自噴でなければポンプアップの電気料金も必要だろうが、「今後は施設の維持と使用の管理徹底に努めたい」などの答弁で終結したのは少々残念▼以前、市民有志から「民間でナマズやカマツカの養殖に取り組んで人吉の名物にしたら…」などの提案があった。試してみるには、この“プール水槽”は適しているかもしれない。市財政厳しい折、遊休地、施設など市有財産の再度の見直しも望まれよう▼９月議会を受け、市議の言動に対する市民の視線は厳しさをより増している。だからこそ、師走議会を注視し、期待。
