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  • 2019/10/11 (金)
  •  3日の鎮火祭から始まった国宝・青井阿蘇神社の「おくんち祭」は、きょう11日の報賽祭で幕を閉じた▼特に神幸式行列は、平日ながら多くの参加者と観客でにぎわったが、“くんち晴れ”に加えて人吉市が8年前から始めた「家族の時間づくりプロジェクト」による市内小中学校休校の効果も大きい▼地域の伝統行事を見るだけでなく参加する動きが広がった。「梅娘」で知られる人吉三中をはじめ、ことしは中原小学校の5年生が子ども神輿で初参加。その記憶は一生残るに違いない▼実際、年配者の多くが昔の祭りの様子を覚えているが、よく口にするのは霜柱が立っていた、など初冬を思わせる当時の寒さ。それだけ暖かくなり、地球温暖化の影響を裏付けている▼その変化の一つが次々と発生する台風。現在、大型で猛烈な台風19号が東日本に迫っており、あすからの3連休を直撃。ラグビーワールドカップの試合が中止となるなど各方面で影響が出ている▼青井さんの御加護か郡市は進路からそれたが、今後も油断は禁物。また、神幸式以降、朝夕の冷え込みが増し火を多く扱う季節に。天災と違い人災は防ぐことが可能。「火の用心」も怠りなく。

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