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  • 2019/08/23 (金)
  •  連日、ワイドショーで取り上げられ、車社会が抱える問題点として再認識させられる“あおり運転”▼逮捕された男の執拗な行動で思い出したのが、スティーブン・スピルバーグ監督の映画「激突」。乗用車を運転する主人公が、荒野で錆まみれのタンクローリーを追い抜いたのをきっかけに、殺意を持って追い回されるというサスペンス▼昔、郡内で似たような経験をした。幅員が狭くカーブが続く下り道を走っていると、後ろから1台の車が迫ってきた。カーブを抜けて加速しても車間距離を詰めてくる。これが何度も続き相手が意図的と分かったが、追い詰められる圧力と不安は忘れられない▼周囲は誰もいない山の中。もし、対向車と事故を起こし、後ろの車のあおり運転を訴えても証明するのは難しかっただろう。一連の危険行為が明らかになってきたのもドライブレコーダーのおかげ。事故発生時の証拠となるだけでなく、あおり運転の抑止面から注目され、販売店への問い合わせも増えているという▼楽しいはずのドライブが、周囲を警戒しながらの疑心暗鬼では台無し。あおり運転と勘違いされないよう車間距離を保ち、安全第一で運転に徹したい。

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