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  • 2019/07/22 (月)
  •  セミの鳴き声が響く中、熊本市のリブワーク藤崎台球場では夏の甲子園出場を懸けた熊本大会が佳境を迎えている。人吉球磨の3校は惜しくもベスト8で敗退し、「人吉、球磨から甲子園出場」という夢はことしもかなえることができず残念だ▼今大会の3校の活躍には目を見張るものがあった。人吉、南稜とも1回戦を10―0の6回コールド勝ち。その勢いで2回戦を突破。第3シードの球磨工業は初戦の2回戦をコールド勝ちし、全てベスト16入りした▼人吉は37年ぶり、南稜は40年ぶりにベスト8進出を目指しシード校と対戦。いずれも熱戦を展開し、惜しくも敗れはしたものの、堂々の戦いぶりは同時期の参議院議員選挙よりも郡市民の話題を集めた▼勝ち上がった球磨工業は、ベスト8で古豪の九州学院と対戦。全生徒や保護者などの応援を受けながら終盤までリード。勝利を目前にしていたが、大詰めの最終回にまさかの逆転負けは悔しさが募るだろう▼3年生にとっては高校最後の大会。選手からは「全力プレーができた」「このメンバーで戦えて良かった」などとチームの“絆”の強さがうかがえた。この経験を生かし、何事にも立ち向かってほしい。

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