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  • 2019/07/12 (金)
  •  総務省が一昨日発表した住民基本台帳に基づくことし1月1日現在の総人口は1億2744万3563人。そのうち外国人住民は266万7199人に及ぶ▼日本人住民の人口は前年比で43万3239人減。これは昭和43年の現行調査開始以降最大の減少数。ちなみに、外国人住民の人口増加数は47都道府県で東京都がトップだが、増加率は熊本県が3番目に高い▼ともあれ、日本人住民の人口は減少の一途にあり、20歳から39歳の若年女性人口が2040年にかけて5割以下に減少するとみられる“消滅可能性都市”に10市町村全てが該当する人吉球磨においては深刻▼先人から長らく受け継いできた伝統行事の継続、災害時も有用な地域コミュニティー機能の低下は避けれまい。いつのころからか空き家が増え、「回覧板を届けるにも…」と耳にするようになった▼死亡者が出生者を上回る「自然滅」、転出者が転入者を上回る「転出超過」の傾向は多くの地方でいえることだが、進学や就職で都市の“空気”を一度味わうのは良しとして、いずれ古里で生活するための環境が構築されない限り、先細りは言わずもがな。もっと本気で、本音で未来を語らねば。

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