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  • 2019/06/22 (土)
  •  加齢か、環境への杞憂か、それとも見通しの暗さが原因か最近、甚だ愚痴が増えた。これでは正常な視点が得られぬと失望のたびに悪循環へ▼愚痴は不満や怒りのはけ口で、見方を変えれば身勝手な自己の正当化。ネガティブなセリフの連発は自己暗示を誘引するため、ストレス解消をもくろむつもりが、さらなる負荷を抱え込む。しかし人はそれでも愚痴をこぼす▼最近、情報社会の潮流はマスメディアからSNSへ移行、世論誘導の主役交代を示唆する。だが、瞬時に流布する“一部”の意見が“みんな”や“常識”となり、他者を排除する偏重傾向は悪質で、思わず愚痴をこぼしたくなる▼過日小欄にて“報恩と謝徳”を絡め、鶴田一郎氏と人吉市の関係を述べたら吉報あり。掲載直後、同市担当者らが仲介者を訪問、謝意を伝えたそうだ。拙文の深意を解読、即ちに行動できる行政マンの存在は市民の勇気だ。感謝▼愚痴は、放出後の対処次第では好転も可能。肝心な負の感情とその出来事への解決策を楽観的に捉えるのだ。一晩過ぎて再考し、改善の道を安易に求めてもよし▼最後に、愚痴の手前、人心に宿る鬼に用心とご忠告。仮想敵を生み出すのが暗鬼である。

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