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木村敬知事きょう就任 16年ぶり新県政スタート(2024/04/16) (2024/04/16)
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くまモンと初登庁する木村知事
 熊本県政16年ぶりの新たなリーダーとなる木村敬知事(49)が、16日に就任した。県の幹部に対して「現場主義」の徹底を求め、最優先事項に令和2年7月豪雨災害からの復旧、復興、流水型ダムを含む流域治水の推進を掲げた。
 任期満了に伴う3月の県知事選挙では、蒲島県政を支えた副知事時代の実績を掲げ、蒲島郁夫前知事の実質的な後継者として初出馬し、圧勝で初当選した。
 初登庁は晴天となった午前9時、木村知事がプロムナードにお目見えした赤い木の扉を開け、モットーの「くまもと新時代、共に未来へ」のスタートを表現した。詰めかけた県職員の拍手に包まれながら、県のゆるキャラ「くまモン」と共に県知事室に入った。
 就任式では県幹部ら約160人に向け、「汗水流す県民と共に歩き、未来を切り開くことを肝に命じてほしい。私は頑張っている、いろんな可能性のある県民に光を当てるプロデューサーであり、選挙中に掲げたマニフェストの10の約束を形にしたい。蒲島知事以上に現場に入りたい」。
 前知事の蒲島氏からバトンを受け継いだ県政の「良き流れ」に対し、「骨を埋める覚悟の下、良き流れをより強くすることで、地方創生の完成形を示すのが私の使命。蒲島知事の『皿を割れ』という精神は変わらない」と述べた。
 その後、新旧知事の事務引継式では木村知事が前知事の蒲島氏から事務引継書を受け継ぎ、しっかりと握手を交わした。

●18日に五木、相良村訪問
 最優先事項と掲げる流水型ダムを含む緑の流域治水の推進について、60年近く村民を翻弄してきたダム問題を巡り、「流水型ダムを理解してもらうためには、これまでの苦難の歴史に思いをはせないといけない。両村(五木、相良村)の苦労、苦難が続く中で一定の方向性を理解してもらうために、村の思いをしっかりと受け止める」と、18日に村長から直接意見を伺うために両村を訪れると発表。
 21日の五木村民集会で木下丈二村長は「ダム前提のむらづくり」にかじを切るのか最終判断を示すが、「出向かず、そこの判断をしっかりと見守る」と述べた。
 豪雨災害からの創造的復興に向け、「人手不足の解消など走りながら現状を把握したい。課題解決に向け、現場主義を徹底して被災者の弱き声、小さい声を聞き、光を当てていく」とした。
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