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新緑囲まれ新茶摘み 早場産地の初神地区で始まる(2024/04/20) (2024/04/20)
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川辺川沿いで始まった新茶摘み
 新緑の季節を迎え、県内最大のお茶の産地として知られる相良村で、新茶(一番茶)の摘採が始まった。
 村内3地区で「やぶきた」「さえみどり」など2.35ヘクタールの茶園を管理している四浦山口の山村孝一さん方(29)では、17日に摘採機の試運転を兼ねて摘み、翌18日から摘採作業を開始。
 他地区より早く摘採期を迎えたのは、川辺川右岸にある早場産地の初神地区にある茶園。
 黒い被覆をはぐと伸びた新芽がびっしり。朝方まで雨だっため、葉に付いた水滴をブロアーで吹き飛ばし、午前9時半から可搬式摘採機を使って作業を開始。新芽の上から3、4枚の部分を刈っていき、摘んだ生葉は自宅の工場に順次運び、蒸製玉緑茶への加工に追われた。
 「ことしは雨が多く、肥料が効いて新芽の伸びが早かった。摘み始めも早いとみていたが、夜の冷え込みもあって前年並みとなった。葉の状態はいい。きょうは生葉で500キロを予定。製茶は夜の12時までかかるのでは」と父親の孝行さん(64)。
 摘採作業は5月の連休まで予定しているが、「適期に摘めるように天気が続いてくれれば」と願っていた。
 この後、同村の高原台地では25日ごろから摘採が始まり、錦町のJAくま錦茶工場も26日から稼働を予定。生産者は、5月1日の「八十八夜」へ向けて繁忙期を迎える。
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