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被災地に広がる空色じゅうたん ネモフィラの花満開(2024/04/18) (2024/04/18)
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小さな花がびっしりと咲くネモフィラ畑
 球磨村渡の国道219号やコンビニエンスストアに隣接する農地の一角で、熊本地震と令和2年7月豪雨の被災地をつないだ復興を祈るネモフィラの花が景色を彩っている。
 ネモフィラはムラサキ科の一年草で、直径2センチから3センチくらいの青や白の小さな花を咲かせる。草丈は10センチから20センチくらいで横に広がり、この場所も約100平方メートルが空色のじゅうたんを広げたように染まった。和名では瑠璃唐草と呼ばれる。
 同村渡の小川俊治さん(76)が管理する農地で、豪雨災害の翌年から肥後花市場・花商組合と熊本地震で被災した益城町の赤井地区の住民らが訪れ、豪雨被災者の心の復興を応援しようとチューリップを植えてきた。
 ことしは同組合がネモフィラの種を贈り、小川さんと知人、益城町の住民も訪れて畑にまいた。また、昨年、小川さんが花が終わった後に採取、保管していたチューリップの球根も一角に植えた。
 「最初は1週間くらいで花が終わるだろうと思っていたが、期待以上に長く咲き誇り、見応えがある」と小川さん。空色の中に白い花があったり、蜜を求めて飛ぶ蜂や蝶など、美しい光景が道行く人たちを和ませている。
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