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球磨中央高3年生のCS班 基地資料館でガイドに挑戦(2025/06/14) (2025/06/14)
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魚雷調整場を案内する球磨中央高生
 球磨中央高校(赤峯達雄校長)3年生が授業で選択する課題研究「チャレンジショップ(CS)班」は12日、錦町木上の人吉海軍航空基地資料館「ひみつ基地ミュージアム」で初めてのガイドに挑戦した。
 本年度は10人が選択。修学旅行生や旅行客に町の歴史や文化を伝え、地域活性化につなげようと、同資料館の平本真子副館長の指導の下、5月から計3回の研修を行った。
 高校生は、2人1組で魚雷調整場内や周辺など5カ所に分担。戦争の歴史を学んだり、原稿を覚えたりと案内に必要なスキルを磨いてきた。
 同日は、平和学習の一環で修学旅行を控える錦中学校の2年生103人のガイドを引き受け、手柴智晴館長、平本副館長、三輪将人さんの3人が協力し、3班に分かれて中学生を案内した。
 高校生は事前に同調整場へ移動して各班を案内し、アメリカ軍から空襲を受けた由留木地区の被害状況、九一式魚雷の実物大模型、同調整場が果たした役割、使用していた部隊などを分かりやすく説明した。
 相手に伝わるような速さで話し、時には懐中電灯で施設内を照らし、ジェスチャーを交えるなど工夫。中学生は説明を聞きながら興味深そうにメモを取っていた。
 その他、中学生は資料館内のパネルや展示物、練習機「九三式中間練習機K5Y1」(通称・赤とんぼ)などを見学。錦中の花岡美咲さん(13)は「魚雷の重さ、洞窟がツルハシを使って手彫りで作られたなど説明が具体的で分かりやすかった」、今井空増君(13)は「歴史や当時の様子を詳しく知れた」と振り返った。
 2学期は、修学旅行生のガイドを務める予定。平本副館長は「やればやるほどに上達している。緊張がほぐれたらもっとうまくなると期待している」と目を細めた。
 情報処理科の今村萌香副班長(17)は「ガイドでは、パネルに指さしながら説明するなど工夫した。緊張したけれど私たちも歴史を学び、詳しく知ることができた。私が中学生の時は戦争は怖いと思うだけだったが、今は戦争を絶対に起こしてはいけないと思う。きょう考えたことを思い返してもらい、戦争を風化させないでほしい」と話していた。
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