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人吉、多良木の両警察署 機動隊講師に合同訓練(2025/06/18) (2025/06/18)
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エンジンカッターで円柱を切断した資機材取り扱い訓練
 人吉、多良木の両警察署による合同災害警備訓練が16日、人吉署で開かれ、県警機動隊員から安全管理の講話と災害資機材取り扱い指導を受け、災害時の対処の知識と技術を身に付けた。
 令和2年7月豪雨災害を風化させず、梅雨期への備えに万全を期すため、人吉球磨を管轄する両署が合同で訓練し、災害対処能力の向上と連携強化を図ろうと実施。
 午前9時半に講話が始まり、講師の機動隊員は「安全管理の優先順位は、自分、現場、要救助者の順。個人装備をした上で、現場では火元の有無など確認し、不安要素を取り除くように」。
 「土砂崩れ等で足場が不安定な時は、現場に落ちている木の板を敷いて足場を安定させることもある。持ってきた資機材しか使えないという固定概念はなくして」などと呼び掛け、指揮官の心構えと役割なども話した。
 その後、同署庁舎西側駐車場でエンジン式のチェーンソーとカッター等の災害資機材取り扱い訓練があり、機動隊員が安全確保の注意点や機械の正しい使用の仕方を説明。
 両署員はヘルメットやゴーグル、チェーンソー防護用チャップスを身に着けて実践。チェーンソーでは木材、カッターでは金属の円柱を切り落とし、一連の流れを習得した。
 県警本部警備部機動隊第1小隊第三分隊の吉良勇臣隊長は「機動隊が現地に移動するまでには時間がかかる。初動には各署員が当たるため、安全管理や救助の知識、技術を身に付けて災害に備えていただくことが大事」。
 人吉署の田川尊理警備課長は「激甚化してきている中で、事案の対応をしながら訓練をしスキルを身に付ける必要がある」、多良木署の平井剛警備課長は「令和2年7月豪雨の経験から、いつ何が起きてもおかしくない。訓練をし、全職員が災害対応ができるようにつなげていきたい」と話していた。
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