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ニュース 令和2年7月豪雨から5年 人吉市で犠牲者追悼式 2025/06/30

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令和2年7月豪雨から5年 人吉市で犠牲者追悼式(2025/06/30) (2025/06/30)
 令和2年7月豪雨災害から5年の節目を迎える中、21人(災害関連死含む)の犠牲を出した人吉市の追悼式が、29日午前10時から市役所1階の市民コーナーで行われ、改めて犠牲者へ追悼の意を表し、被災に寄り添い二度とこのような悲劇を繰り返さないよう決意を新たにした。

 5年の節目を迎え、復興への道のりはまだ続くが、記憶を風化させずに伝えていく目的。
 式場は祭壇が設けられ、遺族9人、松岡隼人市長、木村敬知事、金子恭之衆議院議員、松村祥史参議院議員、溝口幸治県議、市議、自衛隊など関係者約40人が出席。
 松岡隼人市長は「毎年この季節が近づくと、あの日の一夜にして変わり果てた古里の景色が、昨日のことのようによみがえり、今でも胸が苦しくなります」と振り返り、「いつまた起こるか分からない不条理な災害に備えて、この5年間、安全安心なまちづくりを目指し、取り組んでまいりました。被災された人は今もなお、それぞれにさまざまな悩みや課題を抱えておられます。そのご苦労が和らぎ、希望を持って暮らしていただけるよう、最後の1人まで寄り添い続けてまいります」と式辞。
 来賓の木村知事は「熊本県で67人の命が奪われ、今もなお2人が行方不明となっています。これまで住まいやなりわいの再建など豪雨からの創造的復興に向けて取り組んでまいりました。5年の節目となり、1日も速い安全安心の実現とさらなる発展に向け、全力で取り組んでいく決意を新にしています」と述べた。

●記憶風化させず伝える
 追悼の言葉として、父親が経営する美容室が被災した人吉高校3年生の境目悠真さん(18)は「私が経験を通して伝えたいのは『自分事として捉えることの大切さ』です。あの日も『いつもより強い雨だな』と感じてはいたものの、ほとんどの人が、これほどの未曾有の災害になると思っていなかったのではないでしょうか。私たち自身が経験を語り継ぎ、自ら考え、過去から学ぶ姿勢を持ち続けることで、この災害の記憶を風化させることなく伝え続けていくことができると信じている。災害に苦しむ人が少しでも減る社会の実現に向けて、私も自分にできることが何か考え、力をつくしていきたいと思います」と経験を語り、災害からの復興を願った。
 最前列の遺族から順番に祭壇に向かって献花。白い花1輪を故人に手向け、両手を合わせて追悼の意をささげていた。
 両親を亡くした鍛冶屋博子さん(62)=合志市=は、叔母ら3人で参列し、悲しみを新たにした。
 人吉市下薩摩瀬町の実家に住んでいた父親の國本一さん(当時80)、母親の洋子さん(同79)は、実家から離れた場所で発見された。
 鍛冶屋さんは「残された側もずっと悔やんで生きていかないといけない。助かった命を逃げ遅れから落とすことがないようにしてほしい」と願う。
 献花台は7月4日まで設置される。午前8時半から午後5時まで。
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