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文化審議会が「堤家住宅主家」を登録有形文化財に答申(2025/07/19) (2025/07/19)
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堤家住宅の外観
 国の文化審議会は18日、全国で130件、熊本県で8件、人吉市から堤家住宅主家1件の建造物を国登録有形文化財に新規登録するよう答申した。堤家住宅は人吉城跡や球磨川の風景にとって欠かせず、古くから絵手紙にも描かれてきた。令和2年7月豪雨災害で浸水被災したものの、県の未指定歴史的建造物として復旧されており、その歴史的・文化的な価値が改めて認識された。
 堤家住宅は1929年、地元開業医の岡村城介氏が旧人吉藩主相良家から購入したものを、1940年に地元で焼酎の製造・販売業を営む現・繊月酒造の堤治助氏が別宅として購入したもの。現在は3代目で同社の堤正博会長が所有。
 人吉城跡から球磨川を挟んだ水の手橋のたもとにある。正確な建設年代、施工者名も不明だが、1927年の「最新人吉町全図」に相良事務所とあり、このころに建築されていた可能性がある。1934年から1937年ごろに増築したと考えられ、豪雨災害で床上1メートルほどの浸水、また雨漏りなどの被害を受け、昨年から1年がかりで復旧された。
 建物は木造平屋建て瓦葺きの洋館付き和風住宅(床面積約396平方メートル)。来客用と家族用の玄関が別々にあり、中庭と3間続きの座敷など十数室。
 座敷などほとんどの居室が球磨川に面する広くて長い縁側に面しており、縁側は全て木製ガラス戸で雨戸がない。復旧に携わった人吉市中青井町の熊本建築景観保護一級建築士事務所の高松淳二さんは「縁側から広がる球磨川と人吉城跡の風景も庭の一部とした当時の職人の思いを強く感じる」。
 欄間は透かし彫り欄間、竹を細工した欄間、雲形の漆喰縁欄間といった部屋ごとに異なる意匠の欄間、床の間の脇にある出窓のような座敷飾りの付書院の漆塗りなどに「自由で斬新な表現がされており、近代という時代を反映するものとなっている」とした。
 堤会長は「私は50年ここに住んでおり、小さいころは学校帰りに寄っていた。娘の社長はここで生まれ育った。柱などに使われている全ての木材に節が一つもなく、傷つけないようにくぎ一つ打たなかった。国の宝として社長に受け継いでいく」、高松さんは「豪雨災害で市街地の歴史的建造物が解体され、昔ながらの街並みも消えていく中、ここは100年後も残すべきと感じた。唯一無二の存在であり、人吉城跡から見てもらいたい」と話した。
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